凡人の投資

何ら才能のない凡人のセミリタイア論

複利2.0

今週も1週間労働が終わった。なんのおもしろみもないサラリーマン生活唯一の希望といえる給料が振り込まれる。

当然サラリーマンの特権として税金を天引きしていただけるため額面よりもはるかに低い金額が振り込まれることになる。これを何の工夫もなく銀行に入金してしまえばそれで終わり。一度のATM手数料で消滅する程度の金利になるだけである。

これも時代の流れである。定期預金に5%ほどの金利が付いた時代ならば確かに額に汗してはたらいていればいつかは金持ちになれるなどという幻想も通用しただろうが現代においては額の汗を拭くタオルを購入しておしまいだ。

よってすぐさま1割を残して引き出し高配当株に投入する。

だが、ここでひとつの事実に気づく・・仕事後になにげなく自分が買っていたビール・・およそ230円である。毎日購入すれば8万4千円。この金額を高配当株によって得るためにはいくら投資すればよいのか?配当利回りが4%という超高配当株に投入したとしても210万円が必要という計算になる。

これはすなわち

210万円の利回り4%の株の価値=毎日ビールいっぱい飲む習慣

という式が成り立つということだ。

ではあらためて自分に問いかけなければいけない。私は毎日のビールにそれだけの価値を見出しているだろうか?と

当然その答えは人による。どうしても高級車にのらなければ気が済まない人間もいれば満員電車に揺られることをよしとする人間もいる。ただこの場合私の答えは否であった。

断然ビール購入を停止し、かわりに水を飲むこととした。健康にもよく一石二鳥だ。

私はこの気づきによってキャッシュフローという観点では210万の利回り4%の株を購入するのと同等の経済的価値を得たこととなる。また、毎日ビールを買う生活を続けてこれたのだから当然その資金は投資に回せることとなる。

年間8万4千円の投資資金の増加である。

節約と投資が結びついた瞬間である。これが複利2.0だ。

教科書を読んで計算してるだけでは絶対にでてこない資金を捻出し投資に回す・・これは一つの例であるがこの気づきによって私の手取りは8万4千円増加し、さらにそこから生まれる投資複利4%が増加することとなったのである。

なるほど、僅少という批判はできる。しかし一事が万事これである。

生活のいっさいにいたるまでこの方程式を導入していけば私の資産増加速度は爆発的なものとなると確信している。