凡人の投資

何ら才能のない凡人のセミリタイア論

生活の方程式

サラリーマン生活に嫌気がさしてセミリタイアを目指す若者が増加している。

私もそのひとりである。当然のことだ。

低賃金長労働時間、サービス残業も当たり前、努力とは裏腹に困難な生活を強いられる若者が増加しているからである。それに加えて根性でそれをやり抜いたとしても明るい未来は特にないとくるのだからたまらない。方向転換を考えて当然である。

 

ではここでセミリタイアに何が必要なのかを考えてみよう。

基本的に持続可能な生活とは

収入>支出

の式が成り立っている生活である。では収入の100%が労働収入によってなりたっているサラリーマンはどうなるか?仕事をやめると収入が著しく減少するのだから貯蓄をとりくずすことになる。すなわち

支出 X 死ぬまでの期間=貯蓄

となったことを持ってセミリタイア、そのために十分な貯蓄を目指す という者が多い。しかしこれは間違いである。

まず第一に死ぬまでの期間がわからない。第二に支出もわからない。

医療費、冠婚葬祭・・突然の出費を避けることはできないからだ。

そして第三にサラリーマン生活によって十分な貯蓄をためることもできない。

全てが不可能なのだ。よってセミリタイアを志すものは以下のように考えなければならない。

1、労働収入以外の収入(キャッシュフロー)を得ること

その手段は株式投資、不動産投資、ネットビジネスを含めて自分のビジネスを持つこと。ただし後述するが志を大きく持つ必要はない。

2、支出を削減すること

貧乏生活をするということではない 貧乏と節約 似て非なるものである。

簡単な例を示そう 外食するよりも自炊すればより安価でより満足な食をとることができる。住居を東京から地方にうつせばより安価で広く、よい条件の家に住むことができる。こういった 満足感(経済用語でいうところの支出により得られる効用)を増やしつつ、支出を削減するのである。

 

この1と2を同時進行で行う。するとどうなるか

収入>支出

この方程式が左側は上昇し右側は減少することによって達成難易度が格段にさがるのである。そうしてサラリーマンをやめたあともこの式が成り立っている以上

持続可能な生活を送ることが可能になる。また、特筆すべき点として

労働収入を減少させることによって払う税金、社会保険料等が低下、

今まで搾取されてきた社会に対しささやかな報復ができるという点も忘れてはならないだろう